当院での無痛分娩について

はじめに

当院では希望の方に硬膜外麻酔による無痛分娩(和痛分娩)を行っています。
無痛(和痛)にすることにより、陣痛に対する恐術心や身体の緊張を取り除き、快適な出産を目指すことができます。
分娩途中の急な希望でも状況が許せばお受けいたします。しかし、周知のとおり出産経過は個人個人で全く違います。
同じくらいの陣痛で進む方もいれば、ほとんど進まない方もいます。何人も出産してもいつも同じ経過という保証はありません。
無痛(和痛)においても、常にその時の分娩状況にあった方法を選択し、お手伝いしたいと考えています。
当院の分娩実績 2018年~2022年 分娩総数 175件 帝王切開 27件 無痛分娩 24件

方法

分娩の初期に硬膜外麻酔のカテーテルを脊柱、硬膜外腔に留置します。
陣痛が来て分娩が順調である見通しであり、子宮口が3cm〜5cm開大し、患者さんが鎮痛を望まれた時点から
麻酔のお薬の投与を開始し、鎮痛効果を得ます。お薬の投与は、硬膜外カテーテルからの注入および持続投与法にて行っています。

効果

鎮痛効果は80%以上を目指します。痛みは人により個人差がありますが、客観的に評価します。
麻酔を使ったからといって、痛みが全くなくなるわけではありませんが、緊張を緩和して、我慢できる範囲の陣痛でお産の第1期~2期を乗り切ることを目的とします。
(当院では、麻酔により陣痛が弱くなりお産が長引くことがないようにする方針です)

副作用

麻酔が効くとお母さんの血圧が下がることがあります。予防として、入院後、充分な点滴を行います。
胎児の心音が下がることもあります。この場合は、個々の対応となります。帝王切開になることもあります。
麻酔により、陣痛が弱くなり娩出力が弱くなる場合は、陣痛促進剤の使用、吸引分娩となることもあります。
麻酔の使用により帝王切開になる率は変わらないとされています。
その他、突発的な問題(頭痛、局所麻酔中毒、感染、出血、神経障害、薬液のクモ膜下腔誤注入)などには充分に注意して行います。

分娩中の過ごし方

陣痛発来または入院時より、禁飲食です。場合によっては、胃酸を抑えるお薬を使用することもあります。
怒責(いきみ)を開始するまでは横向きで過ごします。
歩行はせず、トイレも分娩台で行い、定期的に血圧を測ります。
「いきむ」段階(分娩第2期)になってきたら、あまり「いきむ」感じがしなくても頑張っていきんで、元気な赤ちゃんを産んでください。

※無痛分娩ができない場合

お産の進行が正常ではない場合。児頭の下降が悪い場合。児心音に問題がある場合。
脊柱周辺の問題で安全にカテーテルが留置できない場合。(背骨が曲がっている、肥満、手術歴がある その他)
また、お産の進行が速く、その必要がないと判断した場合は施行しないこともあります。(入院時にもう生まれそうなとき等)

その他 注意事項

余裕をもって無痛分娩をするためには、計画分娩をおすすめします。
計画分娩については、個々にご相談いたします。当院では、計画分娩の前処置時には麻酔は使用しません。
無痛分換でもお産の勉強は大切です。
必ず、母親学級などで正常なお産の勉強をしてください。
鎮痛効果にかかわらず、代金は発生します。
代金は麻酔使用に係る安全への技術や管理に対するものと考えております。
12万円〜とさせて頂きます。

診療受付時間

診療時間
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【木・土曜】
AM9:00~11:30

※金曜日午後は午後5時で診療を終了します。
※初診の方、久しぶりの方は予約時間の15分前にお越しください。

ご予約について

診療予約システムを導入しております

当院ではより便利にご利用いただけるよう、予約・受付システムを導入しております。
※現在、産婦人科のみ予約制を導入しております。

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